五島釣行記 その31


せいりょうのコクピット  スイッチの数が半端ない

平成24年11月3日(土)先月に引き続き今年2回目の五島釣行である

天気予報では。結構波も高くウネリもあるようで金曜の午前中までは瀬渡しが出るかどうか心配していた。午後2時過ぎに船長に電話したところ出るとの返事で慌しく最後の準備にとりかかった。

前回は疲れもあって心が折れて早々と午後7時半には寝袋に入り、約11時間も磯で寝てしまったので今回はせめて夜11時くらいまでは竿を出して頑張ろうと思って出かけたのである

今回は同行者がいるので少し早めに出発しようと思って午前2時には起床、朝食を済ませて4時過ぎに相方の大西氏宅へ到着(約束は4時20分)

挨拶もそこそこに早速大西氏の車に荷物を積んで直ちに呼子に向けて出発したのである。

前回と違って3日は祭日のせいか、前回より交通量は多いが、まあ順調に博多インターから都市高速に入り唐津の釣具店を目指した

ここで博多からの釣友2人と合流することになっていた  約束の午前7時より40分くらい早く到着してかなり釣友を待つことになるだろうと思っていたのだが・・・・  

・・・・   待ち合わせ場所である唐津のマルキン釣具まであと10分も走れば到着するだろうと思っていたらどうも様子がおかしいではないか。

まだ少し暗くて見通しが悪かったのが不幸の始まりで、どうも道を間違えて西九州自動車道に乗ったみたい・・・・

今まで何十回となく通った道なのに それも先月も通過したばかりなのに・・・ そして、暫く走って気がついたがUターンも出来ず、結局終点まで行き、大回りをして逆方向から釣具店に到着

何のことはない、釣友を待つまでもなくもう約束の時間になっていた。 エサを購入して店外に出ると丁度釣友も到着したところであった。

2年ぶりの再会だが時間が無いので挨拶もそこそこに呼子の渡船基地を目指す

午前8時過ぎには呼子に到着、既に多勢の釣り客が岸壁に荷物を下ろして瀬渡し船の到着を今や遅しと待っている状態であった。

やがて瀬渡し船〔せいりょう〕も接岸、荷物を積み込み8時半には五島に向けて出航した  予定では午前9時出航となっているが先月と同じく、全員が早く揃うようで予定より早い出航であ

波の状況も良くなる方向のようで、心配していたウネリもなく順調に航行し午前11時くらいには五島に到着し順次、釣り客を岩場に下ろしていく。

いつもは最後くらいに名前を呼ばれるから今回もとノンビリしていたら3番目くらいに名前を呼ばれてビックリ!

慌てて、渡礁の準備をした。 そして我々の下りた岩場は寝るには少し難しいかもだが、雰囲気のある良さそうな磯で期待できそうであった

場所は蔓島の西側 無事に大西氏と二人で渡り、荷物の整理と準備にかかった。 そしてとりあえず、いつものパターン 冷えたビールでのどを潤し昼食タイムである

魚をかけたときも勿論嬉しいが、この海を眺めながらの先ず一服の時間もまた至福のひとときである。 マキエを打ちながら潮の状況を観察、潮はゆるやかに左に流れていた。昼食を済ませ支度をしているともう大西氏はコッパグレをかけていた

魚の活性は高いようでこちらも急いで支度をして期待の第一投。 やはり小さなグレかベラが多く悪い予感が頭をよぎった。

そのうち、足の裏サイズも時折混じるようになり午後2時前にやっと30センチオーバーを1匹ゲットしてグレを10匹くらいキープしたところでポイントを変えて左手のワンドに流してみることにした 

変更グラスを通して見えたのは沈み瀬が点在し、あまり水深は無いように思えたが・・・  マキエを打ちながら10投くらい投げただろうか小さなドングリウキがスーと沈んでいった。

すかさず合わせを入れるとグンとくる手ごたえにかなりデッカイと直感、沈み瀬に入られたら一巻の終わりなのでかなり強引にやり取りを始めたが、ここでハリスに傷があることを思い出したのである

少し前にベラに針を飲まれて無理をして針を取り出した為、ハリのすぐ上の部分のハリスが少しザラザラしていたのである  どうせデカイのはこないだろうと横着な考えでいたときに限ってこのようなことになる

そこでこれは無理ができないから慎重にやり取りすることだけに専念して取り込みは大西氏にヘルプを頼んだ

こちらからは魚は見えなかったが大西氏がタモを入れながらこれはデカイよ、40オーバーだね、の声にこいつは明るい内から縁起が良いと俄然テンションが上がったのである。無事に取り込み確認すると、確かに40センチ以上はありそうで、昼間からこのサイズが釣れれば御の字である。

早速、今度はハリスを交換して同じ場所を集中的に攻めてみた 狙いが当たり、ほぼ同じ場所で同じサイズが2匹当たり今度はハリス1・7号で傷は無いから難なく取り込みに成功したのである  

大西氏も同じく40センチの良型グレをゲットして、本命の夜釣りまでにかなりの釣果が期待できるのではと思ったのだがそうは問屋が卸さなかった。

夕刻までに投入場所やタナを変えて攻めてみるが足の裏サイズがボチボチくらいで40オーバーはもう顔を見せてくれなかった。

午後5時過ぎにはお湯を沸かしラーメンで夕食、夜釣りはハリス3号で先ずは足元から攻めてみるが夜釣りの定番である金魚(念仏鯛)とヘリコプター(ハタンポ)というエサ取りばかりでその他もフエフキの小さいやつなどで全く本命の当たりはないのであった

ここで先月の感覚が蘇えり、これは無駄なことはせず早く寝たほうが賢いという悪魔の声が聞こえてきたのである

時計を見ると午後7時半、しかし今回は少し前回より長く釣ると広言していたので何とか辛抱して釣りに集中するがやはりエサ取りばかり・・・ ついに午後8時、ポッキリと折れて防寒を着て横になったのであ

それでも前回より30分は余計に釣ったことになる(笑)  大西氏は辛抱強くやっていたが突然。キターーの声に飛び起きた

タモ網を持って近づくが真っ暗な海面は何も見えない 止む無くヘッドライトを付けて海面を照らしタモを差し出して取り込んだのは立派なグレでやはり40センチクラスはあるようだ。 やはり夜釣れるグレはほとんど良型であり辛抱すれば釣れるのは間違いないようである

しかし一度折れた心は簡単には回復せず助っ人を済ませたら再び横になったのである 目が覚めたらまだ大西氏は頑張っているのでもう一度やってみようと竿を出してみた

時計を見ると午後9時だから1時間くらいしか寝ていなかったのだ それから約1時間くらい頑張ったがやはりエサ取りばかりでもう降参である そこから本格的に寝ることにして上下一枚ずつ防寒を追加してそのまま寝てしまったのである。

朝6時に目覚めたらもう大西氏は釣りを開始していた そして夜にもう一匹釣ったようでやはり辛抱が一番のようだ 又もお湯を沸かし今度はソバで朝食をとり早速朝マズメの一投を昨夜のポイントに仕掛け投入 そして来たのである

未だ少し薄暗くて電気ウキを使っていたのであるがそのウキが突然消えてなくなり手元にズシンとした重量感とパワーあふれる衝撃が伝わってきたのである ハリスは5号を付けていたし内心でヤッター、これは50センチオーバー確実だし取り込めるなの思いが頭をよぎった  

同時に絶対に瀬に潜られないようにしないと、と強引にこちらを向かせようとしたがあまりにも力が強くこちらの思いを無視して正しく強引に沈み瀬に行こうとする

負けてなるかと竿を満月のように曲げて抵抗したが相手の力が完全に強くてそのまま力比べとなったがハリスを切られてジ、エンド おそらくデッカイ尾長グレでハリを飲んでいたのだ

ハリス5号でもデッカイ尾長に飲まれたらやはり取り込むのは難しいし最近にない感触だったのでおそらく50センチを超えるサイズであったろう 逃げた魚は本当に大きいのである

  以後、夢よもう一度と頑張ってみたが再びビッグサイズの当たりを捕らえることは無かったのである。 8時には竿をたたみ荷物を片付けて磯を綺麗にして予定通り9時過ぎには無事回収

呼子には12時半に到着 船長差し入れの炊き込みご飯のオニギリとお茶をいただきそのまま午後4時前には帰宅したのである  

今回は数には不満があるものの明るい内から40センチオーバーの良型も出たし二人とも仲良く良型を3匹ずつゲット、天候にも恵まれて楽しい釣行であった。

次回こそもう少し睡眠時間を削って夜釣りに集中したいものである 次は納竿の儀、年末と、初釣り1月の2回チャンスがあるので楽しみである。 大西さんとのまたの五島釣行が楽しみである。


五島の夕日 


明るい内から40オーバーが釣れるとは


大西氏も40センチの良型ゲット


40センチオーバーは3枚のみ


今回のメンバー 左から 藤平、柴田、明石、小生、大西の各氏



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