五島釣行記 その29


一路五島へ

いよいよ平成22年の秋磯シーズンも佳境に入りクロの型も良くなってきたようで、先月も楽しい釣りが出来たし今回もそれなりにと期待をもっての五島釣行である。

もしかして今年の竿納めになるかもとのこともあり準備万端整えて11月26日(金)の午後4時50分に博多に向けて出発した。

今回は博多の釣友A氏も初めて単独で瀬泊まりに挑戦ということで以前、彼自身大きなイセエビを釣り上げたゲンの良い磯に上がる予定である

27日(土)皆が早く揃えば少しでも早く出航したいとのことだったので、午前6時に博多を出発、途中唐津で魚と人間のエサを調達して午前8時過ぎには呼子に到着した。

既に我々以外は全員揃っているらしく荷物を積み込んだらすぐに出航となった。 時間は8時20分くらいだったろうか?予定より40分も早い出航である(遅くなると波が高くなるからということらしい)

風の関係で今回は奈良尾の近く、福見鼻あたりになるらしいが今年最後の釣行となるかもと期待も大きい

その上希望が叶い今回も夜釣りをしないことにして最初に上がった磯で、クーラー満タンの思い出のある磯に上がることになったのである。

当然、今回も大漁間違いなしと出走前の牝馬同然の入れ込みようであったのは確かである(笑) 好事魔多しという言葉があるが正しく本当であった。

多くの釣客を降ろしてほとんど最後にオイラの番になり、船長の息子であるポーターが先に降りて強風で流されないようにホースヘッドを抑えてくれ始めたのを見て早く磯にあがらないと焦ったのがウンノツキ!

磯釣り暦40数年、体重こそ当時より30キロほど増えたけど運動神経はまだまだと思っていたのだが・・・(勝手読み) 

いつもなら船の舳先が下がり停止する寸前に踏み切るというタイミングは身体に沁みついているのだがポーターが先に降りて船の動きを抑えていてくれる

それに爆釣間違いなしと信じる磯にオイラ単独で下りる・・・ それにほとんどの釣り客も降りてしまって最後に近い そこに魔が差したとしかいいようのないアクシデントが待っていたのである。

それは瀬付けしてから少し舳先が上がり始めたとき、まだ充分イケルと考えて磯に飛び降りた(つもり)とき、波の関係で舳先が持ち上がり急に高くなったところで空に飛んだことになったのだ

なまじ運動神経に自信があるだけに転倒もせずにそのまま1メートル以上の高さ(多分)から右足の踵から岩場に着地

体重90数キロの重みをストレートに受けた右足の膝関節は一瞬イナゲな音を発した感じがした  やった----------------!  午前11時半の出来事であった。

そこで往生際宜しく今回はこれまでと諦めて釣りを中止すれば良いものを誰にも気付かれないように足の痛みを隠して粛々と荷物を受け取り離れていく船を見送ったのであった。

段々酷くなる右膝の傷みを堪えて岩場に両足を投げ出すような形で釣りを開始するが予想通りマキエが効き始めたのかすぐに30センチくらいのオナガが喰ってきた 

しかし1号竿でやってるのでタモがないと引き抜けない タモは5メートルくらい離れた船を付けた場所に置いてあるあるのだ 

しかし右膝が痛くて起き上がることさえ難儀な状態である 結果は心配した通り無理をして引き抜こうとしたためにハリス切れ・・・

これではどうしようもないので膝の痛みを堪えて無理をしてタモを取りにいき、その後何とか座ったままでタモを扱い30センチ前後のキープサイズをゲット  

取り込んだクロをクーラーのところに持っていく気力もないのでドンゴロスに入れていたのだが・・・

その内、仕掛けをロストし仕掛け作りのため5メートル離れた場所に行かざるをえないことになり傷みを堪えて起き上がって移動を開始した直後に2度目の悲劇が・・・  

それは何とか起き上がってヨチヨチ歩き始めて右足を踏ん張った瞬間、強烈な痛みに耐え切れずに思わず転倒したのである

一瞬両手を付いて耐えようとしたがゴツゴツした岩場のため叶わず左膝から崩れ落ちたのである  無事であった左膝にも激痛が走り瞬間に嗚呼〔終ったあ〕と納得

もはやこれまでと心が折れてしまって直ちに船長の携帯に電話、午後4時過ぎだったろうか〔せいりょう〕に迎えに来てもらって今年の釣りは最悪の終了となったのである。

思い出に残る平成22年最後?の五島釣行は結局3時間くらいの竿出しで終了。 翌、日曜は午前10時の回収なので土曜の明るい内から翌朝まで長い長い睡眠となったのである

釣友の方は電話で状況を聞くと日中もボチボチ釣果があり夜になると待望の40オーバーを3匹ゲットと返事であった 

が何時頃だったろうか?雨が降り出したとのことで本格的に単独での夜釣りをすることなく船長に回収依頼の電話をしたようで彼も中途半端な納竿の儀となったのである。

やはり翌朝まで辛抱して釣った人たちはかなりの釣果を上げていたようだし型も数も揃う時期になってきたことは間違いないようである

アクシデントから一週間を過ぎやっと松葉杖から開放され何とか少し右足を引きずりながらでも歩けるように回復してきたので次回の釣行に備えて道具の手入れでもしなくてはと思うこの頃

それにしても両膝を傷めると不自由この上ないことを充分に納得したのである そしていつまでも記憶に残るであろう五島釣行となったのも確かである おしまい。


超足場の良い磯 将来の渡礁候補?


いよいよオイラの番 待望のポイントへ・・・


釣友A氏ゲット40オーバーの夜グロ 辛抱すれば2桁もあり?


呼子到着のせいりょう(バックは呼子大橋)



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