五島釣行記 その28


瀬付け前、やる気満々の船上風景

いよいよ秋の本格的な磯釣りシーズン到来だ! 平成22年10月の第一週に5ヶ月ぶりの五島釣行を計画し準備万端整えて出発を待つばかりにしていたのだが・・・


例によって誰が雨男か知らないが金曜から天気が崩れだして結局瀬渡し船は出港しないということになってしまった

翌週の16、17の土日は好天に恵まれる予報が当たり、金曜に船長に電話したところ予定通り午前9時出航するとの返事であった。

15日の金曜の仕事を終えて午後4時30分に積み残しの最後の荷物、クーラーを積み込んで博多の釣友宅に急ぐ 九州自動車道から都市高速に接続するあたりから大渋滞になり予定より30分以上も遅れて7時前に釣友宅に到着、久しぶりの再会である。

全て毎回通り、ダイエー内の回転すしで夕食を済ませ早目に就寝 翌16日の朝6時過ぎに博多を出発し、唐津の釣具屋で今回一緒に釣行するA氏の知人Sさんと合流し挨拶もそこそこにエサを調達し8時過ぎには呼子に到着した。

出航場所では既に10数人の釣人が岸壁に荷物を置いて船を待っている状況であった。 我々も早速荷物を降ろして間もなく〔せいりょう〕が接岸。

今回もポーターは船長の息子でテキパキと荷物の積み込みをやってくれる そして午前8時40分には全員揃ったようで予定より少し早い出航となった。 

予報通り、今回はベタ凪で揺れも少なくキャビンで横になったと思ったらあっという間に五島に近づいていた 時計を見ると11時を少し回ったくらいで早速瀬渡し開始となった。

釣友とSさんは5番目くらいであったろうか、マイクで呼ばれ瀬上がりすることとなった  どのような場所なのか写真を撮ろうと通路に出てみると結構足場は平坦に見えるし良い場所に下りたなと明日の釣果を楽しみにして別れた 

30分以上かかったろうか、各場所に釣り人を降ろして最後にオイラの番となった 今回も夜釣りはせずに日没には回収してもらい船で船長たち親子と休ませてもらうこととなっているので単独での瀬上がりなのである  

瀬付けしたのは奈留島の離れ瀬でケムタ瀬という場所らしい 

足場はあまり良くないし接岸して荷物を降ろしたところから釣座まで5メートルくらいの移動も気をつけないとドボンといきそうな斜面でかなり疲れそうな予感がした

船長の息子が身軽に飛び移って釣座に必要な荷物を運んでくれたので何とか身体一つで移動して一息ついたのである  日没前には迎えに来るからとポイント方向を教えてくれてせいりょうは去っていった。

冷えたビールで喉を潤し、コンビニで求めた弁当で昼食タイム これも至福のひと時である

食事をしながら時おりマキエを打って海の状況を観察してみるがほとんど流れがなくエサ取りの姿も見えない・・・  果たしてここで魚が釣れるのかなあと少しばかり不安な気持ちになったものである。

食事を済ませてマキエを続けながら棚は竿一本強にしていよいよ午後0時30分第一投、そしてウキには何の動きもないままエサを取られているではないか

これは何か魚がいる証拠である  棚を上げてウキ下3ヒロにしての2投目にウキに反応があり、合わせを入れるとシッカリとした手応えが伝わってきた

今回も昼釣りだけだからと竿は1号を使っているので結構竿を曲げてくれるし楽しいひと時だ しばしの抵抗を楽しんで振り上げてみると足の裏サイズのオナガであった

幸先が良いと魚を散らさないようにマキエを打ちながら順調に釣果を伸ばして午後4時半には足の裏サイズから最大35センチくらいまで20枚くらいはクーラーに収まっていた? 

オナガと口太が半々といったところで5時前にイサキを一本追加して日も翳ってきたので荷物の整理をして回収を待つこととした

それにしても足場の悪い磯で5メートルの移動を繰り返すだけで足元に神経を使って疲れてしまったが前船長(現在の船長の父)が良く言っていた足場の良いところは釣れない・・・ 夜釣りの時、寝たらしまいバイ(おしまい)とよく言っていたのを思い出した。

どうも現れた部分と根は共通しているので足元が荒いところは下も荒いということなのだろうか 当然、魚の隠れる場所も多くあって住みやすいということなのだろう?

薄暗くなったころにせいりょうが回収にきてくれて午後6時にやっと平坦な場所で足を伸ばしたのである  ヤレヤレ!

翌朝も同じ場所でということになったがまあ短時間だからと思い出来るだけ荷物を少なくして上がり朝マズメを期待して頑張ってみたが結局足の裏サイズ3枚を追加したのみで終了となった。

釣友A氏とSさんたちは珍しく今回は不調だったようでやはり足場が平坦なところだったから場所の問題だったのだろうか  水温もまだ少し高いようであと一ヵ月後くらいから期待できるのではということであった

帰路はラーメン店に寄り3人で昼食を取りながら反省会、次回の好釣果を期待することとする。 

博多でA氏と別れてドームのダイエーの試合での混雑を気にしながら都市高速のインターへ急ぐが試合終了まで少し間があったので何とか混雑に巻き込まれずに午後5時には無事帰宅できたのである

それにしても足場の悪い磯は疲れるので次回は多少釣果が減じても少し平坦な場所でノンビリやりたいと思ったのである  もう歳かなあ・・・

一つ忘れていたがクロが入れ食いになった午後3時過ぎだったろうか、アタリがあり合わせを入れるとズシッとした一際重量感のある感触が伝わり、

1号の竿を強烈に曲げて抵抗する大物?が喰ってきた  何度もノサレそうになるのを何とか辛抱してやっと魚が見えるところまで寄せてきたらデカイが少しばかり色白に見える(爆)

ここまで書くと想像通り、こいつは大嫌いなイスズミでした。 タモで取り込んでみると50センチ近くはあろうかというデカバンでよく引いたはずである。

これがオナガであったら万々歳だが一度穂先を海に突っ込まれてもハリスは切れなかったし今回一番の引きで充分に楽しませてくれたのである。  軟竿万歳!!


一級ポイント? 残念!既に先客あり!


瀬渡し風景


釣友A氏とS氏が上がった磯  足場は良さそう


若潮だったがかなりの潮流となった まるで川のようだ


無事、呼子に帰港した瀬渡し船 せいりょう


帰路に立ち寄ったラーメン店で昼食  結構イケル



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