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平成21年12月26日、27日、五島列島に今年最後の磯釣りに出かけた。 五島は前回2月7日の釣行以来なので実に10ケ月ぶりである。 そして今回の五島は、夜釣りはせずに夜は民宿利用である。船長の好意でオイラだけ夜の見廻りのときに近くの港まで送ってくれるということで宿さえ確保出来れば、また五島通いが出来ることとなった次第である 今回は既に冬休みに入っているので前日の25日午後3時には自宅を出発し博多の釣友A氏宅に5時過ぎには到着 回転寿司で夕食を取りながらお互いの近況報告を済ませる。 翌26日の朝6時にはもう一人の釣友、藤平さんが迎えに寄ってくれた そしてもう一人呼子で待ち合わせしているらしいA氏の知人と今回は4人での釣行である。 出航は午前9時と聞いていたが途中、唐津でエサと食料を調達、8時20分には出航基地の呼子鉄鋼団地に到着、すでにA氏の友人も到着していて挨拶もそこそこに早速荷物を積み込んだ。 定刻20分前の8時40分には全員揃ったらしく「せいりょう」は五島に向けて出航した 久しぶりの五島であるし最初に心が躍る一時である(笑) 昨夜、船長からの電話で風波があり滝ケ原瀬戸は無理らしく福見鼻あたり(島根メンバーが上がったところ)になるとのことであった。 確かに出航して間もなくからまるで悪路を走るが如くの揺れでスローダウンを繰り返しながらの操船の様子。かなりのピッチング、ローリングに少しばかり船酔いを感じ出したころ五島に近づき逆に波が落ちて今度は舗装道路を走るような快適な走りになってきた。 間もなく、11時くらいには福見鼻に到着して4人組の釣り人を降ろしオイラは2番目の瀬上がりと知らされ直ちに準備、昼のポイントと聞いた場所で単独での釣りとなった。 A氏と藤平さんがペアで、A氏の友人はカゴ釣りなのでやはり単独での瀬上がりである あとでわかったことだがオイラの上がった瀬は奈良尾港を出て5分くらいの近場で磯は「ウノクソ」というところらしい 確かに背後の高い崖に鳥のフンで真っ白になっているところがあり良い目印となっている 多分それが鵜の糞で「ウノクソ」と名前が付いたのだろうと思った 船長に聞いてみるとやはりそうらしいとの返答である そこでオイラもフーン、やはり・・・(笑いはもらえなかった) 今回は磯で寝ることがないので寝袋やコンロ、灯火などの荷物がないだけ瀬上がりの荷物が一つ少なくそれだけ楽であった。 マキエを撒き始めて15分くらい経ったころに本日第一号がウキを沈めてくれた 先ず30センチくらいの口太である 〆てからクーラーに入れ次の投入にもすぐに当りがあり同じ位のサイズのクロであった どうやら完全にマキエが効いてきたようでかなりの確率でキープサイズばかりが釣れだした。 オイラの場合、手返しは遅くなるが都度、魚は〆てクーラーに入れてから次の投入となるので手間がかかるのだ しかし魚を取り込む寸前には必ずマキエを2杯打ち魚を散らさないように心がけたのが良かったのかオナガ交じりで足の裏サイズから35センチくらいのクロがコンスタントに釣れて昼食のタイミングが掴めないような状況がしばらく続いた。 その間20匹くらいは釣っただろうか?どうしてもブリ上げできないのでタモ入れして取り込んだのが半数くらいなので余計効率が悪い おまけに取り込んだものの針を飲まれていてハリス切れで針の結び直しも5匹以上あったかも・・・ 少し当たりが遠のいた午後2時半頃にやっとコンビニ弁当と冷えたノンアルコールのビールもどきで昼食タイムとして一息つく。 それからはボチボチとした当りになったがやがて本日一番のクライマックスがやってきた。それは根掛かりかと思うようなモゾモゾした当りであったが合わせを入れると突然、強烈な締め込みで竿が満月のように曲がりビーーンという糸鳴りがするようなヤツが喰ってきたのである 竿の強度の極限を予感させる曲がりであったが本能的に糸を出せば瀬に入られる危険を感じてこれを逃してなるものかと必死でやりとりをして何とかタモに入れて引き上げると40センチは楽に越える綺麗な魚体のオナガであった 時計を見ると丁度4時半、取り込みにかかった時間は多分5分くらいのものだっただろうがかなり長く感じた充実した時間であった。その後もかなりの大物を予感させる引きを味あわせてくれたやつがいたがこれは40オーバーのメタボバリであった クーラーの中も多分20匹以上は入っているだろうし午後5時40分に迎えにきてもらう約束なので5時には荷物を片付けて磯を洗い予定通りに磯を後にした 宿泊に必要なものだけ入れたカバン一つで船を下りタクシーで宿に入った 竿はたたまずに船に置いたままだしクーラーなども氷を補充しただけでそのまま船内に残しての移動だからまことに楽なものである。 宿は若松島の神部港前にある、「えび屋」という民宿である 案内された部屋は未だ新しくエアコンで暖められていてホッと一息であった 風呂もユッタリとした広さがありトイレも新しい洗浄便座だし料理も地の魚を中心に食べられないくらいの量が用意されていて料金的にもリーズナブルな設定で次回泊まるときもここにお願いしようと思ったのである。 翌朝もタクシーで奈良尾港に向かい早朝6時40分に約束通り「セイリョウが接岸、昨日のウノクソに渡してもらった。 回収が午前9時なのでほぼ1時間くらいしか釣る時間はないが、まあ目標は達成しているので気楽な気持ちで伸ばしたままの竿1本と少し残しておいたマキエの入ったバッカンだけもって瀬上がりしたものである マキエの量が少ないのが気になるがとりあえず足元に撒いて様子を見ることとした そしてツケエを付けて第1投をと思った瞬間に針やガン玉、それにハリスやハサミなどの小物を持って降りるのを忘れていることに気づき愕然とする 周りを見渡すと幸い1キロくらいのところにセイリョウがいるのを確認、船長に連絡をして船を廻してもらった ヤレヤレこれで少ない時間を少し無駄にしたけどやっと釣り開始出来ると安堵してマキエをしたところに第1投を・・・と、ツケエは?・・・・・・・・・・・・無い・・・・・・これも忘れている! そういえば鮮度を保つためクーラーの中に入れていたんだ〜 又も船長に電話するのは気の毒だし気が引けるし・・・ 足元を良く見ると昨日磯を洗ったところにに少しづつ使えそうなオキアミが残っているのを発見 中にはカラカラに乾いているのもあるが型の崩れてないものを選んで水貯まりに入れて使用できるようにすることにした。 その中の一匹を針に指してとりあえず第1投、すぐにドングリウキが静かに潜行開始、こいつは幸先が良いわいと合わせを入れると前日のバリに負けないくらいの引きで抵抗してくれるではないか これは大切に取り込まないとと思ったときに又も大忘れを思い出して頭の中は真っ白になった タモも忘れたのである・・・これは竿袋に入れていたから忘れてしまったのである 慎重にやりとりしながら寄せてみると40オーバーの銀色に輝くチヌであった クロでないだけ気楽になったが寒のチヌは要るという知人の言葉を思い出し何とかゲットしようと傾斜を利用して引きずり上げようと試みるが竿が折れそうに曲がり無理だと判断 残るはハリス切れを覚悟で直接、糸を持って引く抜く以外に無いと一杯に手前に引き寄せて何とか片手で糸を掴み持ち上げることに成功した 上げてみると上顎の一番良いところにガッチリ針掛かりしていてハリスを傷つけることがなかったのが幸運であった 間もなくマキエも無くなりいよいよ拾ったエサだけで時間つぶしに挑戦する以外になくなったのだが マキエ無しで時折り誘いを入れるアクションを加えることでその後も30センチ前後のクロを拾ったエサで4匹ゲットしたところで8時を過ぎてエサも使えるようなものが無くなりいよいよ納竿とした。 改めて磯を洗い、バッカンなども洗って9時まで少し余裕があるので朝の5匹は腹ワタとエラも取ってバッカンに入れてあとは竿をたたむだけになったのだがここでリールを外しながら何気なく竿を見ると何と今回使ったのは1号の竿であったのだ(驚) 道理で30オーバーくらいで抜き上げが出来ず四苦八苦したり40オーバーのオナガに竿先を海に入れられそうにあしらわれたりしたはずだと納得したものである それにしても自宅でリールをセットしたときには1・5号の竿とばかり思い込んでいたものだから何で今回のクロは引きが強いのばかりかと思って楽しんでいたのであった(恥) 今回の五島釣行は宿利用のため竿を出す時間は少なかったけど、お土産も出来て楽しい釣り納めが出来て記憶に残る釣行であった これからは若松島に限らず奈留島や奈良尾の宿も利用して移動時間を短縮することも考えてみよう そして朝は忘れ物のないように前日下船するときに用意をしておくことも必須であると得心したのであった(完) 今回の釣果 足の裏〜35センチのクロ27匹(オナガ半分) オナガグレ41センチ1匹 チヌ40センチ一匹 メタボバリ40センチ(リリース) 竿1号 ハリス1・5号 後1・75号若汐 |
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