五島釣行紀 その25


渡礁準備中  自分の荷物が見つからない?

計画していた平成20年12月の竿納めと、翌21年、新年1月の初釣り、そのどちらも時化で中止となり今年の初釣りはいつになるかとやきもきしていたが2月になってやっと天気が安定し平成21年2月最初の土日に五島で竿を出すことになった。

2月7日(土)午前6時40分、今回久しぶりに五島に同行する博多のすっちゃんが釣友宅に到着 予定していたもう一人の釣友、藤平さんが風邪でDNのため急遽3人に変更となり車2台で呼子を目指した。

途中、唐津のいつもの釣具屋とコンビニでエサと食料を調達して呼子を目指す  諸般の事情でオイラは今回の釣行で磯泊まりでの夜釣りは卒業と決めていたので今回は一人で瀬上がりして少しばかり感傷にふけってみようと思う

思い起こせば昭和41年に磯釣りを始めてから実に40年以上の歳月が流れた  そして釣りに関しては多くの色々な思い出が出来た 特に生命の危険を感じたようなアクシデントも数回あったし、魚の姿を見て逃がした大物も両手では足りない

極めつけは与那国島での釣りで、あまりの重量感に磯に座り込み両足を踏ん張って大声を上げたら一緒に行った仲間が後から身体をかかえてサポートしてくれた

だが相手は根に入ったのか?そのままリールが巻けなくなって最後は道糸をカットしてジ、エンド・・・

姿を見ずして獲れなかったことも多いがあの時の重量感だけは今でも鮮明に覚えていてこれからも忘れることはないだろう(今、思えばデカアラだったのかも?)

釣り場に向かう道中でも愛媛の三津浜港から宇和島に向かう途中の大雪での難儀や大分の佐伯からの帰路の大渋滞で11時間かかって帰宅したこと・・・

山陰の地磯の歩き 高島で時化ての山越え  考えてみればあれだけ遠征をして釣りにのめりこんだのにゲットした魚は特筆すべき大物は一匹も無し。何処に行ってもそこのレギュラーサイズまでだった 

この間には磯で孤立してヘリで吊られたりした友人、足を滑らせて磯から転落して還らずや、バカ波に浚われて未だに発見されない知人など忘れられないことも多々あったなあ

まあ大物はゲット出来なかったけどここまで何とか無事に来れたことに感謝である。

 

さて、船は午前9時前に出航し11時過ぎには到着したようだ。記念すべき夜釣り最後の場所は久しぶりの中五島の椛島である 

場所は椛島の北東方向か?釣友2人が先に降り、次の次にオイラの番で名前を呼ばれ磯を見ると真に寝易そうな平坦な場所で気持ちも楽になった

午後6時満潮の中潮で瀬上がり時は干潮 丁度磯と船のホースヘッドとが水平近くになり渡礁は非常に楽であったが帰りに苦労することなどその時には全く考えていなかった

時間もお昼時なので久しぶりの五島の海を眺めながら冷えたB-350をお茶代わりにコンビニ弁当で腹ごしらえをする この時間が当に「至福の時」である。

腹の虫もおとなしくなったところで後方に今夜のネグラを準備し、夜釣り用の3号竿も準備しておき、昼用は1.5号竿に道糸3号、ハリス1.5号で始めることにした

足元に撒いたエサの状況からあまり潮は動いていない感じで幸いエサトリも出てこない 棚2ヒロ強で少し沖目に投げた第一投から気持ちよくドングリウキを消しこんで軟竿を楽しく曲げて抵抗してくれる

先ず足の裏サイズの口太であった 昼の内にある程度のお土産を作っておきたい気持ちが強かったので幸先が良いわいと一人でニンマリ。

その後も退屈しない程度に当たりがありキープもそろそろ二桁になるかなと思っていたとき会わせを入れるとそれまでとは引きの強さが違ってかなり抵抗してくれるではないか

慎重にやりとりして姿を見せたのは40センチはありそうなクロである 本日最初のタモ入れで無事ゲット、検寸の結果37センチの口太であった

まあ明るい内にこのサイズが出れば御の字だし10枚くらいはクーラーに入っているので今日は大漁かもと期待は膨らむばかりであった

ところが午後3時を過ぎる頃から物凄い数のエサトリが出て来て何処に投げてもエサトリの勝ちというパターンになってきた それも明るい内なのに夜のエサトリの例の金魚である(悪い予感)

良い機会なので少し早めに冷凍うどんとB−350で夕食タイムとし磯を休ませることとし釣友に状況を電話して聞いてみると同じような釣果らしい

しかしすっちゃんは型の良いのを数枚ゲットして気を吐いているようだ 彼は一年ぶりの五島なので気合の入りようが違うのだろう(笑)

いよいよ薄暗くなってきた午後6時前から夜用の仕掛けで開始、足元にマキエを打ち、少し前方に仕掛けを投入というパターンでエサトリをかわそうとするがワンサカ、ワンサカの数には無駄な抵抗をしている気分になってくる

夜は駄目かと諦めムードの中、午後7時を廻ったころだったろうか電気ウキがモゾモゾして根係り?といった動きに少し竿を起し様子を聞いてみるとグ〜〜ンと竿を押さえ込んでくるではないか

キッチリ合わせを入れて竿を起そうとするとかなり抵抗してくれる これだから軟竿は楽しいのだ・・・

瀬切れに注意しながら何とか浮かせたが真っ暗で何も見えないので仕方なくキャップランプを点けタモ入れして今回初の夜グロを無事取り込んだのは検寸43センチの口太であった。

以後は全くエサトリに翻弄され戦意喪失 坊主でないので早めに寝袋に入り結局8時間半もお休みタイムをとったことになる

朝は5時半に起床して朝食後朝マズメの一発に期待して仕掛けを流すがもう大群のエサトリが出勤していてまるで釣りにならない 

どうも水温が相当高いのだろう 以前にも熱帯魚みたいな真っ青で綺麗な魚が釣れたり2月とは思えないエサトリの大群と活性には先々気になる今回の釣行であった

次回から明るい内だけ釣って夜は民宿で休むパターンにしようと思うが具体的な時間割など検討してみないといけない(道中を考えると2泊3日必要になるのかも?)

とりあえず萩沖の見島などでリハーサルでもしてみようと思うのだがどうなることやら。 Aさん、藤平さん、すっちゃん、今度は博多からこちらに出てくる釣りもありかな? 山陰のお魚もお酒も美味いよ〜!

肝心なことのUPを忘れていた! 実は朝9時回収のときに潮はほぼ満潮・・・

瀬上がりのときは平坦で楽チンだったのに回収時には荷物の手渡しも持ち上げて渡す状態になり最後に身体だけになったときにホースヘッドのタイヤにやっと片足がかかる状態で上から両手を引っ張ってもらっての乗船となった 

引っ張ってくれる人は一人、オイラの体重は○○キロ・・・ いや〜 最後にこんな難関が待ち受けていようとは・・・

おかげで記念すべき釣行も無事に終わった  次回の釣行紀は何処からスタートとなるか思案してみることにしよう


すっちゃんたちの戦場 あまり足場は良くないようだ


オイラの左隣りの磯  こちらも一人でやるようだ


明るいときに37センチゲット


今回唯一の夜グロ43センチ(口太)


昼と夜の差6センチ  やはり夜釣りは型が良い


今回も「せいりょう」のお世話になった


今回の釣果 クーラースカスカ


すっちゃんの釣果 良型だけで5枚も


すっちゃんの釣果 全部で20枚くらいか 今回の竿頭


オイラが上がった磯の後にはアモイ像が(笑) 良い目印である



Back

 
Copyrughit2002 Mitomo-Fudosan.Inc. All righit reserved by nj-system