五島釣行紀 その21


出航前積み込み風景

平成19年、12月に入っての釣りである いよいよ、今年最後の釣行となるかもと思えば前回同様の大漁を期待して気合充分

そして前日、11月30日正午前に船長に電話をすると明日は出船するとの快諾の返事であった(オイラたち雨男にとっては珍しい) 何しろ昨年は計画した土日になると決まって時化て中止・・・ 何度涙をのんだことか・・・

ということで30日の夕刻に博多のA氏宅に到着、夕食は回転寿司 戻って芋焼酎・・・そして釣行メンバーも前回と全く同じ4人組である。そして同じく小潮(ムフフフ)

翌日、12月1日午前6時45分、玄関チャイムが鳴りオイラと同磯になる藤平さんの到着である 間もなくA氏の弟子、戸澤さんも到着 早速荷物を藤平さんのワンボックスカーに積み込み午前7時前には呼子に向け出発した。

途中、唐津のマルキン釣具でエサを購入し呼子の出航場所に急ぐことにする 前回より少し早く午前9時には到着して、さすがに瀬渡し船の「せいりょう」も「りゅうせい」も接岸していなかったが港は既に多勢の釣り客と荷物で一杯であった。

ざっと見渡しても約60名近い人数である 両船とも今回は定員一杯であろう。 予定は10時出航であったが今回も早く揃ったようで9時25分には我々の乗ったせいりょうは五島に向けて出航した。

風波の関係で今回は滝ケ原でなく何度か行ったことのある福見鼻という場所になるようだ ここは何年か前に一緒に上がった釣り友が脳卒中で倒れ対応にアタフタした思い出もあるところである。

正午前には到着し瀬降ろしが始まりラスト間際にA氏と戸澤さんが降りた この磯も以前A氏と藤平さん、そしてオイラの3人で上がったことのある磯のようである。 いよいよオイラ達の順番でA氏達より300メートルくらい離れて回り込んだ磯に下りることとなった。

念のため睡眠場所があるか確認するが何とか大丈夫のようであった(笑) 時間は午後1時を回っているから最初の瀬上がりから一時間以上は経っていることになる

せいりょうだけで40人近くがそれぞれのポイントに立つのだから五島の収容能力はさすがだし時間のかかるはずである。

とりあえず周囲を眺めてポイントを確認するとゴロタ石が多くあり夜にはクロが寝に来るのではと期待できるのであった。

早々に支度の済んだ藤平さんは竿を出したようだが育ち盛りのオイラは先ずは昼食、携帯コンロでコンビニの冷凍煮込みウドンを暖めムスビ一個と冷えたB−350。 アツアツのウドンをおかずに冷えたB・・・何とも乙なものである そして至福の一時。

釣り場が広い磯の場合は前もって夜用の仕掛けも準備してから昼釣りを始めるのだが今回はあまり広くないのでとりあえず昼用に竿1・5号の中通し、ハリス1・7でスタートする

第一投、すぐに当りがあり手の平サイズのクロであった リリースしてエサを付け替えて第2投、これもすぐに当りがあり合わせを入れるとズシンとした手応へである

これはかなりデカイと直感、何度も強烈な締め込みを何とか耐えて寄せてきて藤平さんにタモ入れしてもらった。 昼間は30センチクラスまでと考えていたのが42センチの立派な口太であった。 

軟竿の1・5号なので竿は極限まで曲がり一瞬もう駄目かもと思っただけによくぞハリスが切れなかったものであるし昼から40オーバーをゲットしたのは初めての経験である

それから同じ場所に数投目、またも当りがあり合わせを入れると前の奴よりまだデカイ感じの抵抗を始めるではないか・・・

素晴らしい締め込みを何度か凌いで寄せてきたが竿の弾力が無くなるまで曲がるとやはりハリス1・7号では無理があったようで痛恨のバラシ・・・  

かなり足元まで寄せてきたが尾長のデカイのに針を飲まれていたのであろう、ザラザラした瀬ズレの痕跡もなく見事に噛み切られたようである。

竿の弾力が無くなったところで一瞬、糸を出そうかと思ったのだが出せば岩陰に入られて一巻の終わりのパターン(何度も経験済み)になるだろうしとサバキだけで獲ろうとしたのだが仕方が無い

それにしても昼間から2度も40オーバーが当るなんてどうしたことかとこの時は大漁疑いなしの予感がしたものである。

しかし後はやっとキープの足の裏サイズを2匹追加しただけでエサ盗り軍団の猛襲に負けて休憩タイム(実は酒宴タイム)  そして夜用の仕掛けを準備して暗くなるのを待った

薄暗くなった6時半くらいからカゴの遠投も、そしてフカセで足元も根気良く攻めてみたがクロの当りは無く、エサ盗りばかりでとうとう気力喪失 時計を見ると未だ8時20分だが夜明け前まで寝ることにして寝袋の中へ・・・

寒さで目が覚めてコンロでウドンを暖めてとりあえず朝食、時計を見るとまだ3時半であった それでも7時間くらいは寝た勘定なので夜用の仕掛けを流すが夜明け前後までに35センチの尾長と足の裏を2枚の3枚だけで終了。

今回寝ずに頑張った藤平さんも一枚だけだが立派なグレをゲット、どうも大物を3枚バラシタとのことでハリを飲まれると5号ハリスでも駄目なときがあるようだ  それに80オーバーのウツボまで釣れたとかで大変な一晩だったようだ。

A氏の方も7号ハリスや8号でも切られて3度バラシ、戸澤さんも3度のバラシと今回はバラシが多かったようである。 数少ないチャンスを確実に物にするには尾長に負けない丈夫なハリスを使用するのが近道だろうから釣具屋で相談してみることにしよう。

クーラー満タンという2匹目のドジョーはいなかったが、磯で充分寝たし何とか正月用の魚もゲットし無事に今年の磯釣りを終えることが出来たのだから先ずは良しとして釣行紀を終えることとする。

来年も良い年であり良い釣果に恵まれますように。 皆様、良い新年をお迎えください ご愛読ありがとうございました m(_ _)m                               omosiroya


右側の磯(一人で上がっていた)


早朝見回り中のせいりょう


クーラー満タンとはいかなかった


A氏と弟子の戸澤さん


同磯の藤平さん


今回も同じ4人組



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