五島釣行紀 その18


瀬上がり風景

平成19年4月の釣行以来2ヵ月半ぶりに五島釣行の計画を立てた。 計画は6月23日、24日の土日である。ところが時期は梅雨の真っ最中 天気予報でも雨の予報ばかりで又今回も時化で駄目になると諦めていたのだが・・・

そして前日22日の朝、念のため船長に電話してみると、なんと明日は予定通り出ますとのこと それも波は1メートルまで落ちるとのことで天気も曇りであまり雨の心配もないらしい。

そこですぐに博多の釣友、明石さんに連絡すると彼も同じく諦めていたようで行けるとのことでビックリの様子 それは良いが半分以上諦めていたので準備がほとんど出来ていないオイラは慌てて準備にかかったのであった。

慌てて支度をしたので何だか忘れ物をしているのではとの不安はあるが何とか準備完了?して午後の仕事から戻ってすぐに出発、

とりあえずいつものように無事釣友宅に到着、これもいつもの通り二人で近所の回る寿司屋で乾杯 戻って芋焼酎で仕上げにかかり午後10時過ぎにはお休みタイム 全ていつもの通り! まったく以って犬の卒倒だ(ワンパターン)・・・

23日の朝5時半に起床して新聞を取りに外に出てみるとなんと雨が降っている  予報では曇りだったのに・・・ 何だかまたも悪い予感がしたのが当ることとなる

釣友の作ってくれた朝飯をいただき午前7時に博多を出発、途中、唐津の釣具屋でエサを購入しその近くのコンビニで食料を調達し呼子には9時前に到着した。

9時半出航予定のせいりょうと僚船のりゅうせいとも接岸していて既に荷物の積み込みも始まっていたのでこちらも慌てて荷物を降ろして船に積み込んだ。(今回は2隻とも出る) 9時10分には全員揃ったのか我々の乗ったせいりょうはりゅうせいより一足早く呼子を出航、一路五島を目指す

そしてお昼前には中五島の西磯にある黒瀬灯台まで到着 ここは数年前の秋のシーズンに45センチクラスの尾長を足元で数釣りした思い出深い場所である。

もしかしてこの西磯で?と思っていたがやはり波が荒く渡礁は困難のようで少し戻って奈留島の北に位置する大瀬という離れ瀬に降りることとなった

北の離れ瀬も久し振りだし瀬上がりしてみると雰囲気プンプンの磯で朝の悪い予感もどこかに飛んでいったようである。

丁度、正午頃に瀬上がりし、とりあえず冷やしうどんとBでくつろぎタイムとし本命の夜釣りの支度、3号竿に道糸6号、ハリス5号(イサキ狙いのカゴ仕掛け)と昼用に2000番のリールと1.5号ハリス、竿も1.5号での準備も完了。

今回は小潮で満潮は午後2時過ぎとのことで昼は引き、夜は満ちを釣ることになるようだ 食事も済んで早速マキエを入れてみるがほとんど潮は動かずアッと言う間におびただしいエサ取りが涌いてきて全く釣りにならない

釣友は昼は釣りにならないと諦めて寝てしまうし(写真参照) オイラもくじけそうになるのを辛抱してあの手、この手で攻めてみた、そして日没までにやっと足の裏サイズのグレ3枚(トホホ)

これまでの釣行でもなかったエサ取りの数、そしてエサ取りの中身は昼なのに例の夜のエサ取りの金魚(ネンブツダイ)ばかりである これは無理とさすがに諦めて夕食とし夜釣りに賭けることとする

まだ明るさの残る午後7時くらいからウキ3号で底カゴ仕掛け、タナ2本でイサキを期待して夜釣りのスタート ところが遠投でも金魚のエサ取りばかり・・・ たまに違う魚はハマフエフキ・・・

9時半まで辛抱して、場所を変えタナを変えとやってみるが最後まで本命の当りなし それに潮の動きが緩慢なのでまるでテンションが上がらない。 とうとう諦めて朝マズメに期待と2メートル四方のブルーシートに包まって眠ることとした

ところがここからが最悪、悪い予感が的中である 午後10時くらいから急に猛烈な雨となったのである 小さなビニールシートなのでいつの間にか雨水が首筋あたりから入ってくるようになり足元も何だか冷たくなってきた

眠るどころではなく何とか水を凌ごうと辛抱するばかり・・・それでも1時間もしないうちに雨も止んだり小降りになったりと落ち着いてきたので本格的に眠ろうとすると、今度は凄まじい蚊の来襲である。

日中は風があったためか蚊は気にならなかったのであろう?夜の無風状態、そしてアルコールの匂いプンプンでは蚊にとっても最高の条件であったのか???

少し眠ったかと思ったら僅かな隙間から刺してくる 手袋の切れた人差し指やズボンと靴の境目、挙句には唇まで奪われて痒みで目が覚めて寝ていられない・・・

仕方が無いのでまたも夜用の仕掛けを投入して挑戦してみるがやはり金魚ばかり・・・ その繰り返しでロクに眠れないままとうとう朝である

5時には麺類で朝食を摂りハリス1.5号での昼用の仕掛けで最後の挑戦を開始した  そこへ見回りのせいりょうが現れて波が高くなるようなので7時に回収しますとのこと。

まだ完全に明けていないのにマキエをするとまたも凄まじい数の金魚ばかり・・・ それを見るともう今日は釣りにならないと完全に戦意喪失し撤収を開始し磯を洗って船の到着を待った。

午前7時には無事回収となり船長に他の磯の状況を聞くと、何と椛島方面に下りた釣り人の中にはイサキをクーラー満タンという釣果もあったとか・・・  今回は久しぶりに北の良い磯に上がれたと思って喜んでいたが思うようにならないものである。

今回は、場所は最高と思ったが、潮が動かない、エサトリが凄く多い、風が落ちたため蚊が物凄い、夜半の豪雨で止めを刺されたetc  これで五島の磯も秋のシーズンまでしばらくご無沙汰! シーズンに備えて道具の手入れでもしてリベンジするつもりである。


瀬渡し操船中の船長


左隣瀬 ここは結構大きな瀬であるが釣り人はこちらから見えない


右隣瀬 ここは小さな瀬で一人で乗っていた


準備完了 とりあえずビールで大漁の前祝


エサ取り軍団に負けてフテ寝中の釣友 これが正解だった


呼子帰航のりゅうせいの荷揚げ風景


今回お世話になった「せいりょう」 呼子大橋をバックに



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